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虚実の境。
今日雑誌を読んでいてステキな話に出会いました。ちょっと長いのだけど引用します。
「起床後、すぐに朝食までの間に作業をし、昼間は事務所でデザインの仕事もして、帰宅後くつろいだ後、夜中1時2時の就寝まで再び作業をします。こういう生活を三年間続けると、1つの書体ができあがります。」
この話の話者、片岡朗さんは高名な書体デザイナーの方らしいのだけど(ぼくは初めてお名前を知りました。不勉強ですみません。しょうがない。タイポグラフィーの本なんてこのサイト作ろうと思うまでは読まなかったものですから、、、。)一口に「1つの書体」と言いますがアルファベット26文字に加えて平仮名カタカナそして漢字も加えると、、くぇエええっ、8000字〜!!↑(語尾上がる)。きっとこんな字→「靡」もこんな字→「儺」も作ってゆくのでしょう。本人がコンピューターに向かって作業している写真があるのですがモニターに画面一杯巨大な「あ」の文字が映し出されています。これは大変だわ。ちょっと削ってはちょっと足し又ちょっと削ってはちょっと、、、と。普段読まれる時は普通の出版物に使われる訳ですからここまでの細部は気がつかないのだけど。細部を気付かせない為に細部にこだわる、一見普通に見えてぜんぜん普通じゃない、と言うのが一番苦労するのでしょう。モノ作りのハシクレとしてわかる気がします。(一緒にするな、と。)
そういえば思い起こされるのがある芸術家(ミラノの友人ジュリオのお父上)の作品を見た時の事、普通の紙に普通の鉛筆で普通の顔を書いているのですがこれがとてつもなくスーパーリアリズムと言うか、もちろん白黒なんだけど単なる「リアルなイラスト」というものをかる〜く超越してしまっているもう何と言うか虚実の境を突き破っているすごさがあったのですがそれと近いというか。(いや近くないかも。なんだか文脈が違って来たけど書いてしまったのでこのまま。)
片岡さんの開発した書体は「丸明オールド」。
最新書体は「irohaゴチック」だそうです。
引用した雑誌は「デザインノート」No.2。
こういう固有名詞ってこういうところに出しても良いのかな?
まずかったら消します。
白黒写真は「一聴普通。でも良く聴くと異常。」の代表、
DANIEL LANOISの「SHINE」