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ごろごろ。

今日は久しぶりの大雨。案外雨が嫌いでは無い。むしろ好きだ。
こんな日は思索に耽り家でごろごろ。

最近読んでいる本を読み進める。
一冊は明本歌子さんの「コズミック・ファミリー」。歌子さんは高橋悠治さんの最初の奥さん。装幀は横尾忠則。最初家に転がっていてオカルト本かな、と思わせる表紙だったので避けていたのですが読み出したら面白い。高橋悠治さんがヨーロッパデビューする時の話を奥さんの立場から語られるなんてちょっと面白そうでしょ。クセナキスの「エオンタ」って曲をがっちり練習して初演に望んだのに、指揮をするブーレズのクセナキスに対する嫉妬から演奏中止になり、「ヘルマ」に曲を変えられるというこの二曲のピアノパートの(一曲はピアノソロだけど)想像を絶する難しさを知っているとちょっとあまりの事に気の毒に思える所を淡々とその事実を受け入れてしまう悠治さんの様子が生々しい。その後歌子さんは悠治さんと別れて波瀾万丈な人生に突入して行きます。リンゼイ・ケンプの一座に入ったり結婚を三度したり、、、。文章が跳ねていておもしろいです。

もう一冊はエマニュエル・レヴィの「アカデミー賞全史」約600ページ2段組みの大著。アカデミー賞ってつまりあのオスカーの事です。これ相当面白い。全史と言っても時系列で歴史を語るのではなくてむしろその功罪、オスカーがもたらす恩恵、そのノミネートのプロセス、授賞式実際の舞台裏、などが相当なリサーチの後に書かれているようで、かゆい所にが届くとは正にこの事か。カンヌは芸術作品、アカデミーは娯楽作品と大雑把にくくっていた物が壊れました。むしろ逆という事だ。

冒頭の雨が案外好きだというのに関連していえば、映像的な好みは断然曇りが好きだ。
アントニオーニの「欲望」もヒッチコックの「フレンジー」もイギリスの曇り空の下での映像だから良いんだよな〜。くすんでいて。しかしなんと言ってもキューブリックの「フルメタルジャケット」。舞台はベトナムなのに撮影を曇天のロンドン郊外でやってしまっているものだからよく考えるとものすごい超現実的な映像なのでは。そこが最高に(カッコ)良いんだけど。

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posted by nn :

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