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2007年06月29日

スカルラッティ賛

scarlatti_1.jpg最近人のことばかり讃えていますが、今回はスカルラッティ。

この人膨大な曲数のソナタを書いていましてその数600曲以上。ソナタの大家ベートーベンが生涯に書いたのが32曲だと言うことに比べるとちょっと異常に思えます。が勿論時代が違いますしソナタという形式の規模が全然違うので単純に比べることは出来ません。ベートーベンのそれが形式的に肥大化していき、楽章も多楽章になったのに比べると、まだまだスカルラッティの時代は大らかですね。楽譜は見開きで2ページ分くらい。単一楽章。そこにソナタというシンプルなタイトル。しかしその芳醇なサウンドには本当にウットリとさせられます。実はこれらの曲ラブレター的な意味合いもあったとのこと。柔らかくも厳しいこの曲想の豊かさはそんな感情の変化も投影しているのかも。



このスカルラッティのソナタを今回のアルバム「エテパルマ2(仮題)」で取り上げてみました。元々は勿論ピアノソロの曲。今回はギター、バンドネオン、弦楽三重奏、コントラバス...と言う編成に編曲。さてさてどんなサウンドになっているのかはお楽しみに!!

録音が終わってある日の大学で掲示板をみているとこんな文字が「今年はスカルラッティ没後250周年」。何という巡り合わせ。十代の頃からの愛奏曲を最近録音しその作者がある節目を迎えている。ちょっと不思議な気分です。

今年、夏には(と言ってももう来月の話ですが)こんな音楽祭が開かれます。実は堅苦しくないバロック音楽。バッハと同じ時代に生きたイタリアの作曲家の作品に触れるのは楽しみですね。

スカルラッティ音楽祭2007




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2007年06月28日

「麦秋」賛

ひっさしぶりに映画を観た。DVDでだけど...。

小津の「麦秋」。何度観たかなぁ。ちなみに小津の作品は現存する作品は全て初見時にパリの映画館で観た。フラリと入った小さな映画館で衝撃を受け足繁く通って全作品(くどいけれども「現存する」ということです)をみた。戦前のサイレント時代の小津作品は大部分が散逸してしまっているか、あるいは処分されてしまって存在しない。どこかの映画館の片隅に眠ってはいないのか。例えば幻と言われていた「突貫小僧」と言う作品は(記憶が確かならば)どこかの旧家の納屋だったかで10年ほど前に発見されて驚きを持って紹介された。

(ネタバレに敏感な方で「麦秋」を未見の方は以下の文にご注意。)

そうそう、「麦秋」。大好きな一本。何でもない家族の何でもない日常を描いている。...と言われている。しかし本当は何でもない日常どころか、「死」や「離散」といったテーマが研ぎ澄まされた小津のまなざしが日常のほのぼの生活を逆照射するように切り取ってゆく。例えば、このシーンはもっとも好きなシーンのうちの一つなのだけど、映画の中盤でそれまで全くエピソードの中に登場してこなかった主人公紀子の弟(あるいは兄?)が戦争から帰ってきていないことを我々は突然知らされる。それもドラマチック知らされるのではなく近所のおばさんがお茶のみ話の弾みで「そうえいば」という感じで話し始める。僕たちは打ちのめされる。しかもその母は今でもラジオ放送で生還者を知らせる番組を毎日聞いていることを話す。「え、でもそんなシーン一度もなかったじゃん!」我々はまたまた打ちのめされる、このほのぼのとした家族がそんな風に死と共存していたのかを知って。僕たちはこの家族のまだ語られていないかもしれないエピソードを意識させられたまま、その日常を追って行くことになる。

恐ろしい映画だな。映画ならではの恐ろしさと言うべきか。





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2007年06月27日

講義中の一コマ

07-06-26_14-41~00.jpg蛍光灯がもの凄い勢いでチカチカし始めたので交換してもらっています。ご苦労様です。




















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2007年06月26日

「ゴン・チチ」ライブ→ BOSSA→スピリタス

昨日は完全にOFF日。
夜、渋谷に「ゴン・チチ」ライブを見に行く。あれれ「ゴンチチ」じゃないの?と言う方、「ゴン・チチ」で良いのです。最近ゴンザレス三上さんとチチ松村さんがそれぞれのソロアルバムを出されまして(三上さんのアルバムに一曲ピアニストとして参加させていただいております!)そのアルバムのライブだったのです。「ここまで違うキャラクターの二人がよく30年やっているな〜」、とは松村さんのステージトークで出てきたコメントですが、本当にあまりにもスタイルが違うのでおもしろかった。最後はやはりお二人で「ゴンチチ」として数曲披露。曲の合間の三上さんの「やっぱりこの方が落ち着くな〜」的な発言が本音がチラリ(?)でおもしろかった。でも「年に一回はこういうこともやりつつ...」という発言もあり興味津々。会場でいろいろな音楽家をお見かけした。人々からも愛されそしてミュージシャンズミュージシャンでもあるというのはすごいことだ。



帰りにBARBOSSAによって軽く1.2杯。最近早起き遅寝が続いていたのであっという間にダウン。...と言う今日も朝6時に起きてしまいましてメールチェックやら今こうやって日記の更新なんかしています。今日はこれから大学で1日講義。



今日から来週の中頃くらいまでは津田財団より委嘱されたサックス四重奏曲を書き下ろし期間に入ります。ネタバレは禁物かもしれませんがちょっとおもしろいアプローチで書いてみたいと思います。

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クァルテット・スピリタス/サクソフォン四重奏の新世紀

2007年7月20日(金)午後7時開演/津田ホール

クァルテット・スピリタス(サクソフォン四重奏)
松原孝政(ソプラノサクソフォン)
波多江史朗(アルトサクソフォン
松井宏幸(テナーサクソフォン)
東 涼太(バリトンサクソフォン)

モーツァルト(内田祥子編曲):オペラ「フィガロの結婚」序曲
ハイドン(ワルター編曲):弦楽四重奏曲 第35番 ヘ短調 作品20の5 Hob.III/35
中島ノブユキ:フラグメンツ #1 -ショパンの旋律が変容する〔委嘱初演〕
ロバ:ルフレ
リヴィエ:グラーヴェとプレスト
デザンクロ:サクソフォン四重奏曲
*曲目は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

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サックス四重奏って普通あまり馴染みがないかもしれないのですね。
(スピリタスの皆さん失礼!!^^;)
でもその運動性と音色の柔らかさ激しさ柔軟性などを考えると弦楽四重奏と比肩しうる演奏形態ではないでしょうか。7/20 是非、津田ホールまで足をお運び下さいませー。



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2007年06月25日

エテパルマ2(仮) 録音レポ。

ソロアルバム第二弾「エテパルマ2(仮)」ですが録音の峠を越えまして残るは弦のダビング、ピアノ曲の録音少々などになりました。録音の間はテンションもあがっていますし写真を撮り忘れていたのですが若干携帯電話のカメラ機能で撮影した物があるのでアップします。カメラの調子が悪くて薄暗い画像なのですが、こんな陰気な雰囲気で作業しているわけではありません!



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ゴンチチのゴンザレス三上さんを囲んで同曲でドラムを叩いてくれたリトルクリーチャーズの栗原努さん。三上さんの真摯な演奏そして流麗なソロに触発されて思わずロマンチックなピアノを弾いてしまいました。努君のしなやかなマレット。美しい!

(もしチチ松村さんにまでギターをお願いしてしまったらあまりのことに僕はピアノを弾けなくなってしまうと思い今回は気持ちを踏みとどめました。)

クラシックギター界から参加してくれた鈴木大介さん。その音域でそんな素敵な音色出るんですか!!という驚愕の楽曲があります。

ベース界の重鎮、松永孝義さん。寡黙な方なのですが、しゃべり出すと思いの外、声が大きかったりします。その事がCANTUSの中で話題になっていたりします。




伊藤ゴローさん、菊地成孔さん、高田漣さん、鈴木正人さん、芳垣安洋さん、そしてストリングスチームのファーラウェイの皆様の写真は発見され次第アップします。う〜む菊地さんの写真は無いかもしれないなぁ。またまた現れては風のように去って行かれたので...。




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2007年06月24日

第三回 「24のプレリュードとフーガ」連続演奏会

今日は第三回 「24のプレリュードとフーガ」連続演奏会@BARBOSSAでした。
聴きにいらしていただいた皆様ありがとうございました。
そして素晴らしい演奏してくださった徳永さん、谷口さん、岡さん、福富さんお疲れ様でした。

フーガを弦楽四重奏で演奏するというのはあるようで意外に機会が少ないのですが、実はもっとも適した演奏形態なのではないのかなと思っています。あるいは木管四重奏とか、つまり同質の発音形態での四重奏というのがこの線を紡ぎ出してゆく音楽に非常に合っているのだなと再確認しました。

何枚か写真をアップしました。こんな雰囲気でやっております。
夜のボッサも雰囲気最高ですが、昼間の日の注ぐボッサもとても美しい。
次回は8月のまたまた日曜日の昼下がり。

はないさん、やしろさん、EWEスタッフの皆様、
そしてBARBOSSA林さん、お疲れ様でした!

いや〜、しかし全六回で終わらせるつもりでしたが作曲が間に合いそうもありません。もう少し伸びそうです。全六回と言うことは今年中に終了予定でしたが、どうも来年の夏ぐらいが全曲完成予定かなと今のところ弱気になっています。

そして今年夏には今まで書きためた(そしてこの後書き進めてゆく楽曲も含めて) 曲を全曲演奏する演奏会が企画されています。そのときは本来の形であるピアノソロで演奏と言うことになりそうです。お楽しみにー。
(ちなみにこの企画は、八月の第四回目の演奏会@BARBOSSAとは違ういわば号外のような感じ。)



↓今日の模様


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リハーサルを見守る

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ラジオ番組プロデューサーはない氏となかじま。













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開演前1

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開演前2

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フラリと現れたるは映画監督の甲斐田氏

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演奏に聴き入る人々。

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一番手前で聞いているのは中島です。寝ているわけではありません。













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2007年06月15日

怒濤のごとく...。

エテパルマ第二弾となる新作のレコーディング進行中。怒濤のごとくスタジオワークが続いています。全く自分で写真を撮っている余裕がない。とはいえ何枚か撮ったので今度アップします。



今日はこれからドラマーの芳垣安洋さんプレゼンツの企画にピアニストとして呼んでいただきまして「青山月見ル君想フ」で演奏してきます。皆様よろしかったら是非いらっしゃってくださいませ!




東京、南青山「月見る君想ふ」
青山ピアノナイト9DAYS~最終夜~
ULTIMATE FINGERS  PRODUCED by 芳垣安洋

板橋文夫(ピアノ)、ホッピー神山(ピアノ)、中島ノブユキ(ピアノ)、鈴木正人(べース)、芳垣安洋(ドラムス)


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2007年06月05日

「24のプレリュードとフーガ」 連続演奏会 第三回

「24のプレリュードとフーガ」 連続演奏会 第三回を6月24日に行います。

日曜日の午後に新作のプレリュードとフーガを聴くというのも乙な物。
会場は素敵なワインバーです。

第一回は ヴァイオリン + ヴィオラ + ピアノ、第二回は フルート×2 + バンドネオン、今回の編成は弦楽四重奏です。弦楽四重奏の重厚な響きを生かしつつ(といっても原曲はピアノソロ用に書いているわけですが)作曲を進めております。

第三回の詳細は下記の通り。ご入場できる人数が決まってしまっているのでもし「行けるぞ!」という方は下記連絡先までお問い合わせ下さいませ。
03-5413-7415 イーストワークスエンンターテインメント



「24のプレリュードとフーガ」新作発表チクルス 第三回 

作曲:中島ノブユキ
演奏者:弦楽四重奏

1st violin 徳永友美
2nd violin 谷口亜実
Viola岡さおり
Cello福富祥子

開催日:6月24日(日)
開場:15:00
開演:15:30 〜(30分程度。トークなどもあり)

場所:「BAR BOSSA」 渋谷区宇田川町41- 23 河野ビル1F
MUSIC CHARGE :¥1.000 (ドリンク別)  1 DRINK ¥ 500

席数(30)に限りがございますので、ご予約はお早めに!
(尚、会場に椅子は20脚程しかございません。先に入場された方から着席して頂きますので、大変申し訳ございませんが、一部の方は立ち見になります。ご了承下さい。)

お問い合わせ先:03-5413-7415
イーストワークスエンンターテインメント

企画制作:BAR BOSSA、中島ノブユキ
協力:J.JAZZ NET, JAZZ TODAY

more inforatmation HOME PAGE :
中島ノブユキ http://nobuyukinakajima.com/
BAR BOSSA http://www.barbossa.com/

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「24のプレリュードとフーガ」新作発表チクルスに寄せて 
文:中島ノブユキ

「フーガ」という今では全く顧みられなくなってしまったこの形式/様式にある種取り憑かれてしまったのはもう10数年前になります。この形式を24の調性で書きわけて「プレリュードとフーガ」の形で集大成したのはJ・S バッハでした。その後フーガはある楽章の一部になったり曲中の一部に部分的に使われたりといったことはありましたが、その形式そのものにスポットを当てられることのないいわば取り残された/忘れられた形式になりました。そして1950年代にショスタコーヴィッチがバッハ没後200年祭に際して作曲した「24の前奏曲とフーガ」があります。

バッハ、ショスタコーヴィッチと巨匠の名前を出してしまいました。いえいえそれに続く物を書くのだ等と大それた事を考えてるのではありませんよ。ただここ数年の中でほんのわずかにスケッチしていたメロディーをフーガ形式に紡いでゆきたいなと。しかもどうせなら24の調全てで書き、しかもプレリュードもキチンと付けて曲集として完成させたいなと思っているのです。隔月で企画するこの新作発表シリーズは全六回で完結する予定です。曲はピアノソロ曲として書くのですが毎回室内楽に編曲してお届けしたいと思っています。  
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2007年06月03日

「CANTUS」1stアルバム録音風景

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秋川の「キララホール」でCANTUSのアルバム録音を行っております。この日は「Blue Bird」「Ave Maria」他超有名曲も含め7〜8曲を録音いたしました。歌(女声6声)とピアノをワンポイントで収録するので全く修正のきかない正真正銘の一発録り。うひゃー。やはりピアノの音って相対的に大きいから一本のステレオマイクで拾うとなると極限まで音を小さく弾かなくてはならない。ピアノって大きくダイナミックに弾くだけが大変なわけではなく(楽器や勿論声も全てそうだと思うのですが)僅かな音量で弾くというのはこれまた大変で、もの凄く疲労いたしました。

一日中 PPPPP (ピアニシシシシモ。 「シ」の数が合っているか不明)で弾くというのは例えば箱根駅伝の復路を思い浮かべてほしいのですが、下り坂だから筋肉使わないで楽ちん、とおもっていたら実は普段使わない筋肉をめい一杯使っていてふらふらになっている図があります。正にあんな感じです。

いや〜しかしCANTUSの皆さんのこの余裕の笑顔みてください。彼女たちは小学生の頃からずっと歌を一緒に歌ってきているのです。だから信頼感があるのかな。まったく動揺せずに素晴らしい歌が録音できました。もう1日録音日があるのでそのときもがんばりましょう。もう一枚の写真はプレイバックを聴くREIちゃんと合唱長太田美帆さん。僕の頭の上に写っているのはエンジニアのタッドです。


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2007年06月01日

伝説

07-06-04_23-07.jpgここんところ更新が出来なかったのですが何をやっているのだと、どこからもお叱りを受けないのに何故かこうやって日常を晒しているわけです。ご無沙汰しております。

昨年出しましたソロアルバムの第二弾として仮称「エテパルマ2」と呼んでいるアルバムのレコーディングが始まりましてその準備に追われていました。無事に第一日目を終わりまして、とてもよいスタートが切れたという実感があります。

後、数日間録音日が残っているのですがなんと言っても多忙な演奏者の方々ばかりだし全員で「せーの」で録るスタイルで行っているので(勿論若干のダビングはありますが)下準備が大変です。これからも作曲編曲作業が続きます。




写真は二日酔いを押さえるのに効果覿面というその名も「酒豪伝説」!!Kさんから教えていただきました。最近お酒はあまり飲んでいませんが、油の吸収も抑えられると言うことでさっそく注文しようと思います。通販でしか手に入らないみたいですね。


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