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9月5日、6日@スーパーデラックス。(尚、6日は台風。)
5日、6日と二日間通った六本木スーパーデラックス。一日目は演奏者として、二日目は作曲者として出演しました。
一日目の構成は第一部ジョンケージの作品「プリペアードピアノのためのソナタとインターリュード」から抜粋演奏。演奏は中川賢一さん。ノーマルなピアノをプリペアードにしてくれたのは狩野真さん。狩野さんはピアノテクニシャンとして中島作品(エテパルマ、パッサカイユ、そしてジョビニアーナの中島プロデュースもの)にクレジットされていますが。今回の企画も調律から整音まで全てひっくるめてピアノの音に関してお任せしています。(ちなみに狩野さんはハービー・ハンコック氏やアルド・チッコリーニ氏の指名ピアノテクニシャンでもあります。ちなみにハービー氏のご指名だからといってそちらの宗派の方ではありません...。)いやいや、これは本当に貴重な体験でしたよ。プリペアードピアノというのは(釈迦に説法であるのは重々承知で)ピアノの弦に釘やボルトや消しゴムやら異物を挟み込んで普通のピアノの音は出ないようにしてしまったピアノのこと。普通のコンサートホールではまず許可が下りません。そしてただ挟むだけでよいわけでなく、挟まないところは普通のピアノの音は出るのですがそのバランスが難しい。ジョンケージの作品はそのはさみ方、挟む物、挟む位置その全てが厳格に決まっていてそれが楽譜にチャート表のようになって添付されている。その表とにらめっこで数時間にわたって格闘、入魂のサウンドが出来上がりました。しかもピアノはニューヨークスタインウェイの美音です。演奏もとてつもない集中力を感じる演奏であっという間の1時間弱。曲も素晴らしいですよ。さて第二部は完全即興による音のインスタレーションといった物。芳垣安洋(パーカッション)、高田陽平(パーカッション)、梅田哲也(自作楽器)、そしてプリペアードピアノをそのまま使って中島も即興に加わりました。何にも決めないで音で呼応しあうこと一時間ほど。いやいや本当に楽しい一時間。(聴きに来てくださった方々如何でしたか?)またこういうのも是非やりたいな〜。美術館とかギャラリーとか...。
二日目の6日は台風が東京上空を通過中における「プレリュードとフーガ途中経過発表会」。ピアニストは5日に引き続き中川さん。プレリュードとフーガは抜粋でしたので30分くらい。中川さんが考えてくれたプログラムは中島がプレリュードとフーガを書く中での音楽体験を追従するという趣向でまとめてくださいました。バッハに始まり、ドビュッシー〜ラヴェルを経過しブゾーニの濃厚さ、そして新ウィーン楽派を経由しメシアン〜武満徹そして中島「プレリュードとフーガ」というプログラム。今回の企画のお話しをさせていただいたのは一ヶ月ほど前。よくぞここまでの演奏会にしていただきました。実は僕自身当日のリハーサルで中川さんが弾く「プレリュードとフーガ」を初めて聴いたので(お互い全く時間が合わず)非常に新鮮な気持ちで聴けました。思いがけない解釈があったりこんなテンポ感も有りなのか!という驚きもあったりでした。本来ピアノソロのために書いている曲で今回初めてピアノで演奏されたわけで今後この作品を完成まで書き進めてゆく指針となりました。中川さんありがとうございます。
そして何より感謝したいのはあの暴風雨の中駆けつけてくださったお客様。僕はほとんどずっと地下にいたので外の様子は分からずじまいでしたが(とはいえ心配で何度か様子を見に外に出ましたが)時間を追って会場に入ってきてくださる方々の髪が肩がだんだんびしょびしょになってゆくにつれて本当に申し訳なく思っていました。だって駅では電車が止まったり運行停止のアナウンスが流れるという状況下ですよ!お一人お一人に声を掛けるつもりがやはり足早に帰る方も多くそれが叶わなかった。ここで改めて感謝の意を表したく思います。本当にありがとうございました。
終演後会場での打ち上げの後(もう夜中12時をまわっています)BAR BOSSAへ。はい、勿論もちろん閉まっていました。あの嵐の中飲みに行こうなんて人はいませんよね...。
この二日間のルポはこちらにも記載されています。是非ご一読を。
今週は、♪月曜日は市場へ出かけ〜的な…
昨日は出かける時間が迫ったため…
さてこの六本木スーパーデラックスでのグランドピアノ企画は9月9日まで行われます。
詳しくはこちらのサイトから。http://www.super-deluxe.com/
写真は初日の模様。ピアノの向こうにパーカッション群が並んでおります。