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松本俊夫  賛 

mtm-br-b5.jpgここ最近、と言ってもちょっと前になってしまいましたが勝手に自分の中で松本俊夫ブームが来ていまして作品を見直したりしていました。よござんすねぇ。なんと言っても「薔薇の葬列」なのですが是非観て欲しいな。一部ではキューブリックの「時計じかけのオレンジ」に影響を与えた作品と言われているようです。実際キューブリックは「時計じかけ〜」制作準備段階の時にこの作品をロンドンで観ているらしくそういった目で両作品を見直してみると明らかに、これパクリだろ!ってところが散見できて興味深いのですが別にキューブリックが影響を受けているくらいの作品だから凄いだろ、ってことではなく、むしろそんなところはどうでもよくて一言で言ってしまうとピーター(撮影時は16才。これがデビュー作です。)の美しさでしょう。僕はノンケですがその美しさは瞬きすることを惜しみたくなるほど圧倒的でオープニングシーンから映画に完全に引き込まれます。悲劇と喜劇がこうもバランス悪く結合されている(言い換えると全く結合されていない)例は多分フェリーニのいくつかの作品にしかないのではないか。当然ルノワールだったらもっと絶妙に溶かし込まれているであろうから。バランス悪く...というのは当然僕にとっては褒め言葉で、バランスの良すぎるモノがあまりにも多すぎて辟易しているくらいですが、かといって全く無作為に偶発的な何かを狙っているのかと言えばこれまた全く逆のモノのように思えるのが好きなところでもあります。久しぶりに見終わった後もう一度そのまま見直しても良いなと思える作品でした。

いやー、しかし最初から最後までテンションが落ちないなぁ。
是非観てくださいませ。




posted by nn :